• 漆芸
  • 沈金漆箱「みのる」

  • ちんきんうるしはこ「みのる」
  • 板谷光治
  • いたや こうじ
  • 第35回日本伝統工芸展(昭和63年度)
    文部大臣賞
  • 技法
    沈金
  • 受賞総評
    木地に档柾材を用い、下部に合口のある印籠造りの箱で、内部に掛子を持つ。作者の自宅周辺に豊かに実り、重なり続く黄金の穂波を見事に表現した。甲面と前後2面を金地とし、それに下地の部分まで深く彫った実を金箔2枚沈めて強く光らした。葉は2枚の金箔と金消粉を入れ、実との強弱の効果を上げて成功している。両側面には黒地に毛彫りで葉を表し、貝の虫を配した。高尚な想意、練達の技術を生かした気品のある秀作である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会