• 陶芸
  • 磁の箱「笹生」

  • じのはこ ささふ
  • 武腰 潤
  • たけごしじゅん
  • 第51回日本伝統工芸展(平成16年度)
    日本工芸会奨励賞
  • 受賞総評
    進境をみせた作例である。四方から笹が生え上り、いずれの面にも山雀(やまがら)が配される。これまで手がけた壺や皿には前後、表裏があるが、この陶箱では全面を正面とする構図上の工夫が試みられた。また刳り抜きではなくタタラに挑んでもいる。肥痩のある描線はこの作家独特のものであるが、そのゆらぎには対象に迫ろうとする意志が潜むのである。(渡部誠一)
  1. 公益社団法人 日本工芸会