- 木竹工
花籃「残照」
- はなかご「ざんしょう」
- 岐部 笙芳
- きべ せいほう
- 第60回日本伝統工芸展(平成25年度)
第60回展記念賞
- サイズ縦20.5 横22.5 高35.0 cm
- 受賞総評山の端に夕日が沈んで行く時の、微妙に移ろいゆく光の変化を表した作品。明るい部分から次第に暗くなってゆく山の稜線は白色から濃い褐色まで、色彩を変えながら表される。縄目編で表した稜線の間には、数種類に染め分けた竹を斜めに差して、夕暮れ時の爽やかな雰囲気を醸し出す。二重編の内側は山路編。力強い動きの中に、繊細な光の動きも表現した優れた作品である。(白石和己)