- 諸工芸
有線七宝水指「早春の詩」
- 赤井 恭子
- あかいきょうこ
- 第49回日本伝統工芸中国展(平成18年度)
鳥取県知事賞
- 技法有線七宝
- 受賞総評銀線は厚さが薄いほど植線が難しく、一般的には高さ1.2ミリ、厚さ0.09ミリ前後がよく使われている。この作品には厚さが約0.05ミリの薄線(ティッシュペーパー2枚の厚さ)が使われ、しかも植線で大変難しいとされる直線が正確に立てられており、彼女の植線の技術力の高さが評価された。図柄は目新しいものではないが、明るく広い空間に小さな動きをうまく整理し、品良くまとめた爽やかさも好評であった。(栗根昭二郎)