• 陶芸
  • 象嵌鉢

  • ぞうがんばち
  • 美崎 光邦
  • みさきみつくに
  • 第36回日本伝統工芸展(平成元年度)
    日本工芸会奨励賞
  • 技法
    象嵌
  • 受賞総評
    手造りで成形した素地を信楽の2種類の陶土で化粧し、更にその上に同じ信楽の白と赤の土で大きく抽象的な文様を象嵌して、約1200度で焼き上げた鉢である。ゆったりした簡明な器形と、のびやかに流れる象嵌のパターンとが見事に一体となって、作者の卓抜な造形感覚をうかがわせる。全体に薄く仕上げられているが、とりわけ口縁部は鋭利に作られ、内部の豊かな表情とあいまって、この作品に清新な美しさをもたらしている。
  1. 公益社団法人 日本工芸会