• 陶芸
  • 染付墨はじき梅花文鉢

  • そめつけすみはじきばいかもんばち
  • 十四代 今泉 今右衛門
  • いまいずみ いまえもん
  • 重要無形文化財保持者
  • 第45回日本伝統工芸展(平成10年度)
    日本工芸会会長賞
  • 技法
    染付
  • 受賞総評
    鍋島焼で古くから用いられてきた染付技法に「墨はじき」がある。 素焼した白磁胎に濃墨で模様を描き、その上から呉須の溶液で塗る。これを軽く 素焼すると、墨で伏せた部分が白く抜ける。現在でも染付の小紋などに用いられる。 作者はこれに着目し、十数回にわたり墨はじきを重ねて鉢の内面に、水を散り込む 梅の花をモチーフとして、心象風景を表現した。暗い深渕との境界をなす 鉢の白い縁が印象を深めている。  伝統技法を借りた、磁器の新しい表現への試みを評価したい。
  1. 公益社団法人 日本工芸会