• 染織
  • 木版摺更紗着物「漿果文」

  • もくはんずりさらさきもの「しょうかもん」
  • 鈴田 滋人
  • すずたしげと
  • 重要無形文化財保持者
  • 第45回日本伝統工芸展(平成10年度)
    NHK会長賞
  • 受賞総評
    この作者の作品は、いつも色調と文様の両方において、相反するものを包み込んでいる。 淡い色調は、ぬくもりを感じさせながらも涼やかであり、文様は明快な幾何学文の中に 細やかな植物文が生命の輝きを見せる。この複雑さが煩瑣にならずに豊かで軽やかな 調和を醸し出すのは、優れた構成力によるものであろう。 今回の作品は赤紫色と薄墨の大胆な色面構成に繊細な幾何学文とみずみずしい漿果文が 爽やかなリズムを刻んでいるが、この巧みな色面の配置には、 表現としての新たな意欲と共に用の楽しさへの十分な配慮が窺える。
  1. 公益社団法人 日本工芸会