• 木竹工
  • 花籠「流紋」

  • はなかご「りゅうもん」
  • 四代 田辺 竹雲斎
  • よんだい たなべ ちくうんさい
  • 第13回伝統工芸木竹展(平成23年度)
    朝日新聞社賞
  • 受賞総評
    透かし網代で編んだ底丸、口辺四方へと膨らんでいく内編みに重ねて、その外側に、細めの丸竹を割った八つで節を残して20本の縦ヒゴとし、櫛目のような真垣に編みあげた花籃である。染められた黒と竹色のコントラストが際立ち、丸籐に角ヒゴを沿わせた手がバランスをとっている。透かしの揺らぎが流紋の印象を与えつつ、竹特有の清らかさと伸びやかな柔軟さとがあいまって清々しい。自らの感性に率直に従い、造形意識への力みが抑えられて端正さを得ている。(諸山正則)
  1. 公益社団法人 日本工芸会