• 漆芸
  • 檜林蒔絵六角箱

  • ひのきりんまきえろっかくばこ
  • 大角 裕二
  • おおかどゆうじ
  • 第30回日本伝統漆芸展(平成24年度)
    奨励賞
  • 技法
    蒔絵
  • 受賞総評
    木曽御嶽山の古道で出くわす景色。天空に向って真直ぐに伸びる檜林の圧倒的な迫力と生命力に感動する。木曽檜材で変形六角箱の新案を打ち出す。上面に檜の葉を描き、実を螺鈿で配して研ぎ出す。長側面は、昼と夕の光景を描く。檜林の間から見える昼の光を螺鈿、光を受ける幹を銀粉で表わす。夕の光を金粉、陰になる幹を黒く変わり塗りで表わす。樹齢数百年の時間の経過を表現する。作者の意匠が見えてくる作品である。(記:西勝廣)
  1. 公益社団法人 日本工芸会