- 漆芸
乾漆朱塗蓋物「時のまにまに」
- かんしつしゅぬりふたもの「ときのまにまに」
- 築地 久弥
- つきじひさや
- 第59回日本伝統工芸展(平成24年度)
日本工芸会奨励賞
- 技法乾漆
- 受賞総評蓋の甲は緩やかにくぼみ、左右は立ち上がる。左右の側面に、つぼみのような稜線が施されている。奄美・沖縄に自生するミフクラギ(沖縄夾竹桃)の果実は、海流に乗って各地に漂着し、その姿から発想したという。時空を揺らいでたどりついた、作者独自の心の造形が、フリーハンドで削りだした粘土を基に、麻布と漆で生まれた。 (小池富雄)