• 金工
  • 接合象嵌花器「回峯行」

  • せつごうぞうがんかき「かいほうぎょう」
  • 坂井 貂聖
  • さかい てんせい
  • 第57回日本伝統工芸展(平成22年度)
    NHK会長賞
  • 技法
    象嵌
  • 受賞総評
    口から底まで一体となっている内筒が銀製、その外側に黒味銅(くろみどう)を接合(はぎあわ)せ、平象嵌で文様を施した花器である。回奉行は比叡山の修行と、麓を巡礼するチベットのカイラス山のイメージと重ねている。五個の丸文様は山中に棲む生き物の瞳をイメージしたものという。自然と動物、自然と共生する人間という作者の心象風景を表した作品となっている。                                    (南 俊英)
  1. 公益社団法人 日本工芸会