• 漆芸
  • 乾漆蒟醤箱「秋陽」

  • かんしつきんまはこ「しゅうよう」
  • 藪内 江美
  • やぶうち えみ
  • 第27回日本伝統漆芸展(平成21年度)
    日本伝統漆芸展新人賞
  • 技法
    乾漆、蒟醤
  • 受賞総評
    作者は秋の一日、春日山から山路を紅葉し美しく舞い落ちた柿の葉の絨緞をふみしめ、若草山をめざし心地よい汗を流しつつ登りつめ、山頂から周囲の山々を望眺して気分爽快、気宇壮大になったと思われる心象風景を28センチ、高さ5.5センチ程の乾漆の丸箱に、表現したものである。若さゆえの未熟さはあるが、点彫り蒟醤の一点、一点を指の痛み、しびれに辛抱強く耐え、一所懸命に作業している姿に好感がもてる。(記磯井正美)
  1. 公益社団法人 日本工芸会