• 木竹工
  • 紫檀細線木象嵌手箱

  • したんさいせんもくぞうがんてばこ
  • 新田 紀雲
  • にった きうん
  • 第39回日本伝統工芸展(平成4年度)
    日本工芸会奨励賞
  • 受賞総評
    紫檀は東インド、東南アジア熱帯地域の産である。紫色が濃く密度が高く硬材で嵌装に適した材である。シャム黄楊木の太細のある細線を山道文風に紫檀箱各面に嵌入している優れた意匠感覚、象嵌技術の正確さ、独特の拭漆はそれぞれに力量がみられ格調ある美しい箱に仕上げている。良材の入手困難もあり段々すくなりつつある唐木細工の伝統を守りながら日々現代に生かす木工芸をと意欲的な姿勢がうかがえる作品である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会