- 人形
「月下」木芯胡桐塑布紙貼
- 「げっか」もくしんことうそぬのかみばり
- 足利 典子
- あしかがのりこ
- 第38回日本伝統工芸展(平成3年度)
日本工芸会会長賞
- 技法桐塑人形、紙貼り
- 受賞総評紅型は沖縄で生まれ、育った特色ある染物である。本品は型紙を使って、生地に糊を置き、文様部分には顔料と染料とを併用して色差しををする手法になったものである。紅型には伝統的な色遣いや文様があり、独特な沖縄の文化を伝えてきた。作者はこの伝統をマスターした上で、新しい文様の創造に挑戦し、見事に成功している。また両面染めという、紅型には甚だ希少な、手間と熟練を要する技術にも取り組み、優れた成果を得ている点も大いに賞賛したい。