• 阿弗利加紫檀拭漆盛器

  • 富永司
  • 第26回東海伝統工芸展(平成7年度)
    安藤氏賞
  • 受賞総評
    この作品は、刳り物と言う技法で作られています。
    あらかじめノミで内側から荒彫をして数週間置き、狂いを出し、再び彫り小さなカンナで仕上げます。
    確かなデザイン力と細心の仕事が要求されます。
    素材は、アフリカ産の紫檀で現地名をパーロッサと言う豆科の樹木です。拭漆は、生の漆を十数回塗り重ねています。
    拭漆の仕上がりも良く、ゆったりとした曲面には深みがあり、力強い風格を感じさせる作品です。
    作者はまだ大変若く、この賞を機に今後の精進を期待します。
  1. 公益社団法人 日本工芸会