• 人形
  • 「蹴鞠あそび」木彫木目込

  • 「けまりあそび」もくちょうきめこみ
  • 河井 秀子
  • かわいひでこ
  • 第42回日本伝統工芸展(平成7年度)
    東京都知事賞
  • 技法
    木彫人形、木目込み
  • 受賞総評
    この作品は桐の木の彫刻で、頭、手足は胡粉仕上げ、着物は白の布地を木目込み、 この作者独特の考案による技法で文様をつけ、その上に薄い布を重ねて 全体に柔らかな調子を出し大変に手間のかかる仕事をしている。 思い通りにならない木の素材だが、この様に動きのある作品に仕上げられたのは、 長年の修練の力であり、最近のサッカーブームの中で、作者は平安時代からの球戯に 思いを馳せ、その時代の大人の遊びであった蹴鞠を子供達も習い遊んだのではないかとの思いが、 この蹴上げた鞠を見上げる鋭い動作の子供達の姿になり、見て楽しく技術的にも優れた作品である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会