受賞総評

作者は昨年に続き連続受賞です。自然への憧憬を、木と水をモチーフとして表現された蓋物です。
白と黒のすっきりとした対比に銀色が美しく映え、簡潔にデザインされた心象風景が現代的な詩情を感じさせます。
銀粉、銀泥、銀の角棒を紋様に合わせて使い分け、強弱をつける技法は作者独自のものであり、個性的な表現を追及する姿勢が、見事に花開いた佳作です。