• 諸工芸
  • 軟池高台硯

  • 五代 名倉 鳳山
  • ごだい なぐら ほうざん
  • 第26回東海伝統工芸展(平成7年度)
    名古屋市長賞
  • 受賞総評
    他の工芸品に比べ、硯は色もなく形もその用途からいって自ずから制約を受け、個人的に意図表現すると言う事は大変難しい類のものです。反面、工芸的見地からすれば、素材からくる様々な制約はかえって究極的表現への一途の道となる可能性があるのではないかと思います。
    この作品は、緩やかなカーブを描く線に縁取られた穏やかな墨池、ゆったりとした墨堂でできています。決して凝固的でなく、決して固定的でなく、ゆったりと大きくたっぷりとした気分にさせてくれます。形への感性の豊かさを感じさせます。
  1. 公益社団法人 日本工芸会