- 木竹工
乾漆朱塗盤「歩」
- 内藤和子
- 第33回東海伝統工芸展(平成14年度)
東海伝統奨励賞(松坂屋賞)
- 受賞総評最近、若い作家の応募が増加しており、頼もしく思っている。この作家もその中の一人である。乾漆技法にひたむきに取り組んでいる姿勢がうかがえ、好感が持てる。輪花の形にいま少し注意を払い、わずかに残る刷毛目ももう少し整理されると良いと思うが、今の態度を忘れずに仕事に打ち込めば、すぐに解決できることと確信する。伝統技法を充分に習得しようという積極的な意欲、さらに若い人らしく自由で伸びやかな感性を最大限に発揮していってほしい。
この作品名には、作家の意志が現れているようだ。まさしく一歩一歩着実に仕事をし、大きな結実となることを願っている。