• 漆芸
  • タモ拭漆平卓

  • 倉持正博
  • 第35回東海伝統工芸展(平成16年度)
    静岡県教育委員会教育長賞
  • 受賞総評
    杢理の美しいタモ材を用いた、指物による平卓です。素材に対する拭漆の方法が適切で、
    程よい色調と艶が杢理をいっそう引き立てています。
    板厚・高さ・脚部の位置と量感等、的確な寸法取りがなされ、構成力の確かさが窺えます。
    木口に端嵌(はしばめ)を施し、木口を隠すと同時に板の反りを防いでいます。
    この仕事は板の伸縮に対する「逃げ」がなく、拭漆の際にも細心の注意が必要です。
    脚部の鎬面(しのぎめん)と稜線も、うまく纏められており、計算された木取りによって、
    脚の表面に美しい杢が現れています。
  1. 公益社団法人 日本工芸会