- 染織
欅拭漆飾棚
- 伊藤 渡
- いとうわたる
- 第31回東海伝統工芸展(平成12年度)
岐阜県教育委員会賞
- 受賞総評選りすぐった材料をまさに適材適所といえる使い方です。「欅」の目をサビで埋めるという面倒な仕事もきちんとしてあります。どっしりとした感覚の中に、天板の両端をゆったりとした曲線で仕上げ、温かみを感じます。取っ手は金具を付けるのが一般的ですが、作者はあえて「黒柿」を使い、この作品に対する意気込みを感じます。このような作品は100メートル先で仕事をし、同時に10センチ目先で仕事をするような、大きく把握する大胆さと暖かく包み込むきめこまやかさが必要です。子々孫々まで使える優作です。