- 陶芸
備前花器
- 松井 浩之
- まついひろゆき
- 第41回日本伝統工芸中国展(平成10年度)
日本工芸会中国支部長賞
- 受賞総評備前の最近の作品に菱形の作品が多い。ただ菱形にしたものや、意味のないゆがみやオブジェ風な作品が多く、どうしてもっとその人らしい意識をもった菱形が出品されないか不安になっていた。
この作品は、そのような意味において、口づくり、肩のはりから腰に至る線に豊かさがあり、斜めの二本の線の彫りも単調の中に変化を与えており、風格をもった中に変化を与えた備前らしい堂々とした作品である。〈今泉今右衛門〉