- 陶芸
あけぼの彩輪形文大鉢
- 鯉江 廣
- こいえひろし
- 第33回東海伝統工芸展(平成14年度)
静岡県教育委員会教育長賞
- 受賞総評急須造りに使う朱泥土で素地を造り、淡いピンク色を発色させたいところだけに、釉を掛け、酸化炎で朱色に焼き上げ、更に低温で燻す。これを作者は「あけぼの彩」と名付けている。
釉が掛かっているところは燻されず、無釉で赤く発色している素地を、炭化させてさせてさせて黒く発色させる。釉の厚みを変化させ、釉が薄い所の素地の朱色は透けてほのかにピンク色に発色し、釉を厚く塗って一段と白く発色させた白線が、この作品を引き締めている。
着実に積み重ねた、作者の努力が結実した優作である。