• 陶芸
  • 染付鉢「野ぶどうに雀」

  • そめつけばち「のぶどうにすずめ」
  • 小枝 真人
  • さえだまこと
  • 第40回東海伝統工芸展(平成21年度)
    岐阜県教育委員会賞
  • 技法
    染付
  • 受賞総評
    白磁の余白に向けられた六態それぞれの雀の視線の先にあるものは、熟れた野葡萄の実か、仲間の雀なのか、観る者の想像力をかき立ててくれる染付の作品です。雀の視線が上下の余白に向くことで、器の中に留まらない広がりを感じさせ、作品に軽やかな動きと程良い緊張感を産みだしています。今にもお喋りが聞こえてくるように生き生きと描かれた雀の姿をかりて、家族を描き出した本作品は、器の形体、染付による空間表現ともに作者の細やかな配慮と確かな技量によって、そのテーマを見事に表現した優品です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会