• 染織
  • 紬織着物「芽木林」

  • 大塚 さかえ
  • おおつかさかえ
  • 第35回東海伝統工芸展(平成16年度)
    愛知県教育委員会賞
  • 技法
    紬織
  • 受賞総評
    作者は、大らかで素直なな緯絣を駆使して「絣織」の着物を制作し続けています。
    とりわけ今回の作品は春霞の中の木立の芽吹きを伸びやかに表現しています。
    葛(くず)の葉染めによる渋緑色の優しい太縞にさりげなく工夫された緯糸がリズム感を
    持って千鳥に配され、絣足(かすりあし)の長短が遠視で朧(おぼろ)に見えます。
    一方、細い縞筋に重ねた白絣が凛々しくも愛らしくもあり、白で挟まれた紫根染の
    薄紫が心憎い色違いです。このシンプルな紋様が間を感じさせ、風合いも研鑽された今、
    着姿までも美しい作品になりました。
  1. 公益社団法人 日本工芸会