- 染織
佐賀錦帯「春陽」
- さがにしきおび「しゅんよう」
- 纐纈 昭
- こうけつ あき
- 第40回東海伝統工芸展(平成21年度)
中日賞
- 技法佐賀錦
- 受賞総評経糸に0.6ミリ幅のテープ状の和紙を使い、緯糸には撚りのかかった絹糸を使います。一段一段図案に添って竹篦で拾いながら、文様を織り出していく、大変手間のいる織物です。空気の澄んだ山里に工房を持つ作者が、春の日溜まりに咲くデージーの小花を、佐賀錦帯の上に見事に表現しました。経紙に張られた金銀の箔が、深みをもたらせ、緯糸を草木の蘇枋・桑・刈安等で染めたやさしい色合いが、品格をもたらせ重厚で若やいだ作品となりました。