- 染織
佐賀錦帯「花咲み」
- 纐纈 昭
- こうけつ あき
- 第37回東海伝統工芸展(平成18年度)
岐阜県教育委員会賞
- 技法佐賀錦
- 受賞総評経糸(たていと)に和紙を使い、緯糸(よこいと)は撚りのかかった絹糸で、一本一本経糸を竹箆ですくい文様を織り出していく、大変手間のいる技法で織り上げた密度の高い力作です。綾織の組織から特微づけられる菱形などの幾何学文様を地に旨くとけ込ませ、コチニールを使った色糸を花柄として程よいリズムと変化をもって配して、「花咲み」の情景を豊かに表現されています。今までの「佐賀錦」には見られない柔らかい作風が、新鮮に感じられます。