• 染織
  • 藍絣着物「夢」

  • 青戸 柚美江
  • あおとゆみえ
  • 第41回日本伝統工芸中国展(平成10年度)
    鳥取県知事賞
  • 受賞総評
    幼き頃、夢の中に見た青の風景が今も脳裏にやきついて、時折思い出される。そんな思いからこの一枚の着物が織上がったと聞く。
    植物染料の藍を使用し、淡い色で三回染、濃い色は13回の浸染を繰り返し、五段階の濃淡系を使用したこの作品は、一層その深みを出している。
    全体の5分の1位に織り込まれている白糸は、天蠶糸を使っているが、藍の世界の中に白の糸が効果的に配分されて光輝を感じさせてくれる。横の模様も柄合わせを頭に置き、それが一段と作品の広がりを見せてくれる労作といえよう。〈清水光美〉
  1. 公益社団法人 日本工芸会