• 人形
  • 桐塑布紙貼「放下」

  • とうそぬのかみはり「ほうか」
  • 堀部 信子
  • ほりべのぶこ
  • 第39回東海伝統工芸展(平成20年度)
    愛知県教育委員会賞
  • 技法
    桐塑人形、紙貼り
  • 受賞総評
    新城市の大海放下おどりを見た作者は、その異様ともいえる出で立ちと勇壮さに圧倒され、暑さの中での男たちの舞い姿を力強くも美しい作品に仕上げました。この舞は中世、放下僧による念仏行脚が郷土芸能化した盆行事と聞きますが、中腰の姿勢に大きな装備をつけた姿を作品として違和感なくまとめた力量は大きく、特に力のこもった足指をはじめ下半身の安定感で全体を引き締めています。単にひとつの風俗を再現するに留まらず、その場の情景・音までが感じられる秀作です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会