• 人形
  • 桐塑紙布貼「畔道」

  • 堀部 信子
  • ほりべのぶこ
  • 第33回東海伝統工芸展(平成14年度)
    東海伝統奨励賞(岐阜高島屋賞)
  • 技法
    布貼り、桐塑人形
  • 受賞総評
    作者は、散策の道すがら、万能(まぐわ)を杖にして歩いて来た見知らぬ年配の女性に、にこやかな笑顔で挨拶を受け、ほのぼのと暖かい雰囲気に包まれたという。
    最近、目にすることの少なくなった大らかな表情と、ゆったりとした体形は、作者の感動を素直に共有できる優しさと、懐かしさに溢れた作品となった。地味な色調の配分、籠の中の野菜の色かたちなどにこめられた細かい配慮には、真摯な制作姿勢が伺える。
    難しいモンペのゆとり、そしてエプロン姿の豊かさなど、作者の持つ表現力の巧みさを生かし、ますます精進されて、より良い作品の制作に励まれることを望んでやまない。
  1. 公益社団法人 日本工芸会