• 木竹工
  • 面取り欅拭漆盛器

  • めんとりけやきふきうるしもりき
  • 原田 浩二
  • はらだ こうじ
  • 第39回東海伝統工芸展(平成20年度)
    愛知県知事賞
  • 受賞総評
    欅という工芸品に最も適した材、そのなかでも木目の綾も美しい良材を用いています。技法は一度轆轤という木工器具の回転を利用して削って整形した「挽物」に外側中程の張りのある部分を平鉋等で再度削り十二の平面を作っています。塗装は拭漆ですが、自ら考案した一度黒漆を用いる方法で落ちついた色調に仕上がっています。一見重そうに見えますが、手に取るとほど良い重さでバランスが大変良く、作者が永年求めて来た円運動で得られる造形に加えて、面取りあるいは周囲変化を求める独自の美が見事結実した重厚で力強い作品です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会