• 染織
  • 葛布帯「白南風」

  • くずふおび「しらはえ」
  • 鈴木 紀代子
  • すずき きよこ
  • 第38回東海伝統工芸展(平成19年度)
    岐阜県教育委員会賞
  • 受賞総評
    作者が長年さまざまな織物を織ってきて、行き着いたところが地元掛川の葛布でした。経糸の生糸を、生葉藍・臭木・山桃・支子等で染め、不規則に並べて整経したものを括っているため、矢絣が楽しく見えてきます。緯糸には、透明感と光沢に特徴ある葛糸を、藍濃淡四色に染め、暈に織ったことで、奥ゆきを呈しています。愛おしいほどに手をかけた葛糸が、美しい布としてその輝きを放った意欲的な作品です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会