• 木竹工
  • 栃丸文象嵌箱

  • とちまるもんぞうがんばこ
  • 西村 治郎
  • にしむらじろう
  • 第49回東日本伝統工芸展(平成21年度)
    北海道知事賞
  • 受賞総評
    十二角形、四十八個の丸文嵌入という技術的な難しさをさらりとすり抜け、端正な清々しさが漂う小箱である。栃の縮杢に拭漆を抑え気味に施し、黒柿に嵌入した銀の鮮やかさを際立たせ、全体の造形を引き締めている。「杢目のある素材を用い、象嵌する」という加飾の課題を見事になし得た、作者日頃の研鑽が結実した優品である。(渡辺晃男)
  1. 公益社団法人 日本工芸会