• 漆芸
  • 紙胎切絵蓋物

  • 安藤 則義
  • あんどうのりよし
  • 第28回東海伝統工芸展(平成9年度)
    日本工芸会賞
  • 受賞総評
    作者は長年、自作の小原和紙を使用して「一閑張り」の作品を制作しています。石膏の型に和紙を20~30枚張り重ね、厚みと形を調整し器形をつくります。その上に、自作の和紙で作った渋紙を、円文様に切り透かして装飾をしています。和紙の質感を損なわないように木地呂漆を塗り、部分的に弁柄漆を使い味わいを出しています。
    金箔を散らし、切り紙の文様を効果的に浮き上がらせており、作者の素材に対する深い理解と技術と造形力が、良くあらわされています。
    金箔の華やかさと、和紙のやわらかさが調和した趣きのある秀作です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会