- 漆芸
乾漆朱溜塗花形鉢
- かんしつしゅだめぬりはながたばち
- 築地 久弥
- つきじひさや
- 第30回日本伝統漆芸展(平成24年度)
日本伝統漆芸展第30回記念賞
- 技法乾漆
- 受賞総評完成させた石膏型から雌型を取り内側から麻布を張り重ねた乾漆による器物で、花形はコスモスからヒントを得て外側の花弁の重なり、縁の作りにも良く表現されている。朱漆の中塗の後、外側は下部から内側は見込みからすこしずつ透漆を塗り重ねた。ぼかし塗の効果が出てをり重厚さと可憐さが良く出ている。上塗の透漆は浄法寺産と大子産の漆を作者が手黒めにして作った漆でほどよい艶が生きている。(記:小森邦衞)