• 漆芸
  • 彫漆蒟醤蓋物「律」

  • ちょうしつきんまふたもの「りつ」
  • 藤田 正堂
  • ふじたまさどう
  • 第59回日本伝統工芸展(平成24年度)
    日本工芸会総裁賞
  • 技法
    彫漆、蒟醤
  • 受賞総評
    素地は乾漆。城の石垣をイメージした裾広がりのどっしりした形状に、少し落とし込んだ蓋の摘みは堆黒の板と厚貝の積層としている。側面は明るい紫から黒に近づけるよう30回ほど塗り重ねた彫漆で、ストライプ状に縦に浅く彫り下げ、さらに蒟醤で中央部に4本の線を彫り、黒漆で埋め、プラチナ粉を蒔き込んで研ぎつけている。すっきりとした安定感のある構成に律動感あふれる表情が全体に心地よく響き合っている。                                    (住谷晃一郎)
  1. 公益社団法人 日本工芸会