• 漆芸
  • 彫漆蒟醤流文盛器

  • ちょうしつきんまりゅうもんもりき
  • 藤田 正堂
  • ふじたまさどう
  • 第49回日本伝統工芸展(平成14年度)
    東京都知事賞
  • 技法
    彫漆、蒟醤
  • 受賞総評
    素地は乾漆。下地の上に黒漆を三十回余り塗り重ねたのち、  二十回目の塗りの厚さあたりまで丸刀で波の流文を彫り、彫り面をきっちり研ぎつける。  ここまでが彫漆の工程。次に銀の丸粉十号を蒔きこんで凹凸のあるいかけ地を作ったのち、 銀の波頭が残るように丸刀で彫り、そこから青、黒にいたる四、五種類の色漆を 15回ほど塗って埋めてから研ぎつける。これが蒟醤の手法。 作者は波文の連作を試みてきたが、今回は波の凹凸の傾斜面に微妙な色調で蒟醤で表現した。 銀の波頭のシンプルな構図が海色の深い美しさをよく引き立てている。
  1. 公益社団法人 日本工芸会