• 金工
  • 打込象嵌花器「春待」

  • うちこみぞうがんかき「しゅんたい」
  • 奥山 峰石
  • おくやま ほうせき
  • 重要無形文化財保持者
  • 第34回東日本伝統工芸展(平成6年度)
    三越賞
  • 技法
    象嵌
  • 受賞総評
    本作品は、鍛金加飾技法の一種で打込象嵌と称するものである。銀板を金槌と当金にて叩きながら形成した素地に、赤胴朧銀の薄板を切り抜いた文金を銀鑞着し、木槌にて必要以上に伸展しない様叩きなじませてその後金槌にて打込み余分な銀鑞をヤスリ取り、砥石朴炭にて研磨して仕上げている此の象嵌はかなり複雑で大きな文様が象嵌でき、又はずれる事のない確実な技法である。作者は近年この技法に取りくみ情景を良くとらえている。これまでの成果が充分うかがえる優品である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会