• 漆芸
  • 楡象嵌箱

  • 堀田 康夫
  • ほった
  • 第36回東海伝統工芸展(平成17年度)
    静岡県教育委員会教育長
  • 受賞総評
    楡の細かく美しい「斑」が作品全体にバランスよく現れています。これは大径木の良材のごく一部に見られるもので、素材の選定と木取りの妙と言えます。要所に紫檀、黒檀、榧、もちの木等、様々な木の持つ色を活かして繊細な象嵌を施しています。中は三段の重ね箱になっており、それぞれに外側と呼応する象嵌がなされています。息を呑む様な緻密で正確な仕事の中に、作者の卓越した技術と誠実な姿勢が窺える佳品です。
  1. 公益社団法人 日本工芸会