• 漆芸
  • 乾漆蒟醬箱「昧爽」

  • かんしつきんまばこ「まいそう」
  • 藪内 江美
  • やぶうち えみ
  • 第60回日本伝統工芸展(平成25年度)
    朝日新聞社賞
  • サイズ
    縦19.5 横30.5 高13.0 cm
  • 技法
    乾漆、蒟醤
  • 受賞総評
    「昧爽」とは、明け方のこと。素地は乾漆。作者の郷里である奈良県北葛城郡の丘陵をモチーフに、古に想いを馳せつつ表現している。白々と明ける透明感のある空のブルーが印象的な作品で、丸刀で深めに彫り、白から薄い青、濃い青、紫と10種類ほどの色をアト・ランダムに塗り重ねて色埋めした蒟醬で描出している。側面の山際は、光の差し込む背景は同様に丸刀で彫って樹木をシルエットで残し、さらに稜線や樹木に点彫りを加え、濃い紫や白で色埋めし、遠景を焰らしている。(住谷晃一郎)
  1. 公益社団法人 日本工芸会