• 木竹工
  • 盛籃「春風」

  • もりかご「しゅんぷう」
  • 谷岡 茂男
  • たにおかしげお
  • 第8回伝統工芸木竹展(平成10年度)
    文化庁長官賞
  • 受賞総評
    素材は口縁部を鳳尾竹(ほうびちく)、表面部を矢竹(やだけ)の二種を用いてその竹を割削せず丸竹のままを使用している。この場合竹一本一本の平均した曲がり具合や表面と口縁との竹の接続に作者の苦心が感じとれる。作品は題名にある様に春の心地よい風を肌で感じ、その風の動きを作者のイメージで竹の太さにも変化を持たせ滑らかな曲線で構成表現した情緒豊かな雰囲気を漂わせており、又全体を力強く立体感のある作品に纏め上げた現代的な優品である。
  1. 公益社団法人 日本工芸会