- 人形
木芯桐塑木目込「寝た子」
- もくしんとうそきめこみ「ねたこ」
- 春木 均夫
- はるきただお
- 第58回日本伝統工芸展(平成23年度)
NHK会長賞
- 技法木目込み、桐塑人形
- 受賞総評余分な要素を削ぎ落としてデフォルメした造形の中にも、瞼や鼻のふくらみ、指先のしなやかさ、木目込の衣裳など、細部の隅々に技巧を凝らすのが伝統工芸である。「寝た子」と題するが、敢えて子供を表さずに年を重ねた女性と「でんでん太鼓」で表している。「人形に心あり」とは、人間国宝の堀柳女の言葉だが、作者の子供への情愛や人形への思慕が、長閑でほのぼのとした情感を創り出している。 (内田篤呉)