- 金工
二度挽き肩衝釜
- にどびきかたつきがま
- 増山 誠一
- ますやま せいいち
- 第53回日本伝統工芸富山展(平成26年度)
富山県教育委員会賞
- 受賞総評茶の湯釜の見方としては全体の形状が素晴らしいか、また釜肌、鐶付、蓋、撮みが形にあっているかで判断します。
この釜は風炉用の釜で肩が張り上品なおとなしい形をしています。肌には十本の凹の縦平筋を入れ、更にその中に二本と一本の細い縦筋を入れておとなしい形の釜に動きある変化をもたらしています。鐶付も縦長にして形とのバランスをとっている。全体と各部分が統一されたもので実際の茶の湯でも使い易い釜だと思います。(重要無形文化財保持者[金工]・日本工芸会常任理事 中川 衛)