• 木竹工
  • 欅拭漆縄文文様盛器

  • けやきふきうるしじょうもんもんようもりき
  • 小林 哲也
  • こばやし てつや
  • 第53回東海伝統工芸展(令和4年度)
    中日賞
  • サイズ
    奥行41.2 幅41.2 高4.8 cm
  • 受賞総評
    程よい杢理の欅材を用いて安定感のある器形とした。見込みに施した「飛び鉋」による縄文文様が欅の柔らかな動きとよく調和している。飛び鉋は轆轤で回転する材にあてる刃物を弾かせて点彫りのように文様を彫る技法。一定のリズムで弾かせて一周前より微かにずらして彫跡をつけることで点がつながり文様となるが、場所によって硬さや繊維の向きが異なる木材に施すのは極めて困難である。亡き父が得意とした技法に果敢に挑む若い作者の心意気を宿す優品である。(川口清三)
  1. 公益社団法人 日本工芸会