• 人形
  • 陶彫彩色「彼方なる眼差し」

  • とうちょうさいしき「かなたなるまなざし」
  • 中村 弘峰
  • なかむら ひろみね
  • 第31回伝統工芸人形展(令和5年度)
    三越伊勢丹賞
  • サイズ
    高35.0 cm
  • 受賞総評
    見つめる先は遥かなる異国か、未来か。その眼差しは遠けれども、決して曖昧ではない。しっかりと大地に立ち、穏やかな表情の中にも秘められた強い意志が感じられる。陶彫彩色の技法には、作者が継承する博多人形の伝統が活きており、殊に伎楽装束に想を得た衣服の精緻な文様と、揺るぎない面相の描線は、並々ならぬ修練の成果というべきであろう。色胡粉による肌の微妙な質感表現もまた日本人形特有の美であり、見どころである。(林 直輝)
  1. 公益社団法人 日本工芸会