- 金工
布目銷盛象嵌扁形鉄花器「阿吽」
- ぬのめけしもりぞうがんへんけいてつかき「あうん」
- 鹿島 和生
- かしま かずお
- 第70回日本伝統工芸展(令和5年度)
東京都知事賞
- サイズ奥行9.8 幅34.3 高30.8 cm
- 受賞総評湾曲した鉄板を油絵の画布のように見立て、そこに渦文様が描かれている。この渦文様には、鹿島家伝来の布目象嵌が使われているのだが、この作品の場合、伝統技法が自由闊達で雄渾な文様と不思議にマッチしている。作者が新境地に到達した証なのだろう。技法とは作者の心を可視化する手段であることを思いださせてくれる。(樋田豊郎)