- 染織
絣織着物「囲み柄」
- 真栄城 興茂
- まえしろおきしげ
- 第30回西部伝統工芸展(平成7年度)
朝日新聞社金賞
- 技法絣織
- 受賞総評強く捻りをかけた駒糸で織られた、いかにも夏らしい風合いの絣織である。地色を含め、山桃で四段階に糸を染め分けて、琉球藍をかけた深みのある紺の経緯絣の、四角の囲み柄と茶の縞とのバランスがよく、落ち着いた風格が生まれている。またよく見ると福木と琉球藍による緑や水色が添えられているが、それらは全体の色のバランスを崩すことなく、控え目ながらも、実に効果的に作品の深みを支えている。