- 染織
紬織着物「行雲流水」
- つむぎおりきもの「こううんりゅうすい」
- 永田 敏美
- ながだとしみ
- 第41回東海伝統工芸展(平成22年度)
東海伝統工芸展賞
- 技法紬織
- 受賞総評空、雲、水、広漠たる大地を吹き渡る風。いかようにも見立てることができる、無作為の自然を写し取ったような作品です。グレーとブルーの色相の選択、ぼかし染めのバランスなど、綿密な設計があることを感じさせない表現力は、糸を見つめ、染料を見極め、織機と向かい合ってきた長い年月の間に作者が培ってきたものです。その上に様々な想いや記憶を重ね合わせることのできる、余地のある作品を、作者は近くを流れる矢作川を散歩しながら着想したとのことです。