
講師紹介
- 井上 萬二
- いのうえ まんじ
- 重要無形文化財「白磁」保持者
<研修会について>
有田は400年にわたり先人の陶工から継承され、現代に至っている。「白磁」の造形美を表現するには轆轤技術の修得が重要である。
今回は第1年次に轆轤成形を中心として造形技法を伝え、第2年次には磁器の施釉方法、さらには呉須による絵付けも体験し、白磁の技法を正しく学んだ上での表現を目指した。
研修会映像記録(ダイジェスト)
本編は約30分。DVD(4,400円)またはBlu-ray(6,600円)にて頒布中です。
詳細は、日本工芸会事務局までご連絡ください。
主催:公益社団法人日本工芸会(TEL:03-3828-9789)
実施概要
- 期間2011年9月1日~6日 /
2012年8月26日~9月2日 - 会場井上萬二窯、西有田工房(佐賀、有田)
- 講師井上萬二
- 助手2名
- 受講者8名
実施スケジュール
2011年9月1日(木) |
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2011年9月2日(金) |
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2011年9月3日(土) |
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2011年9月4日(日) |
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2011年9月5日(月) |
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2011年9月6日(火) |
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2012年8月26日(日) |
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2012年8月27日(月) |
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2012年8月28日(火) |
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2012年8月29日(水) |
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2012年8月30日(木) |
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2012年8月31日(金) |
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2012年9月1日(土) |
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2012年9月2日(日) |
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講師のひとこと
「白磁」伝承者養成研修会を平成23年と24年、2回8月に行いました。
工芸会の全正会員の中から8名を選考し、磁器制作の基本となる轆轤成形技法を中心に研修を行い、また充分な指導が出来るように助手として中尾恭純、井上康徳両氏にお願いしました。初年度は轆轤成形を中心とし、2年目には呉須による絵付けも行い、焼成迄完了し作品を仕上げる事が出来ました。
磁器制作で一番重要な事は狂いのない様に轆轤成形する事です。普段研修者の皆さんが使っている陶土とは違い扱いにくい事を充分に認識されたと思います。
陶芸は形があっての事、いかに形を表現する轆轤技術が大事であるか、有田400年の歴史の中で引き継がれてきたこの技術を少しでも習得された研修生の皆さんは今後の自分の仕事に生かされていく事と確信します。磁器の仕事を初めて体験され、最初は慣れない様子でしたが、皆さん旺盛な研究心ですぐに対応されて行きました。
この様に大変貴重な経験となる研修制度を今後も続けるように関係者の皆さんにお願いすると共に色々と研修に関してご配慮頂き厚く御礼申し上げます。