
講師紹介
- 林 駒夫
- はやし こまお
- 重要無形文化財「桐塑人形」保持者
<研修会について>
この度の研修を行うにあたり、テーマは「京舞妓」としました。誰もが知っている風俗ながら、作品の書くところに伝統的な味を出す事が要求され、外見だけで済まない内容の厚さなどが、作品としての価値に直接かかわってくるからです。また、ただ形を追うだけでなく平凡な題材をどう自分の作品として手もとに引き寄せるかを勉強してほしいと考えました。
各受講者がそれぞれの個性の内で、テーマをどうこなしたかを見て頂きたいと思います。
実施概要
- 期間2008年10月21日~22日、11月30日~12月2日 /
2009年4月1日~2日、5月15日、7月16日~17日 - 会場林駒夫自宅(京都市内)
- 講師林駒夫
- 助手2名
- 受講者6名
実施スケジュール
2008年10月21日(火) |
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2008年10月22日(水) |
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2008年11月30日(日) |
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2008年12月1日(月) |
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2008年12月2日(火) |
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2009年4月1日(水) |
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2009年4月2日(木) |
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2009年5月15日(金) |
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2009年7月16日(木) |
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2009年7月17日(金) |
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講師のひとこと
伝承者養成研修会の講師をとの依頼を受けて先ず、何を主とすべきかを考えた。桐塑と云う一般的な素材はすでに皆々が承知している技法で技術的にはすでに一般化している。
そこで改めて初心に戻り桐塑の基本に向い合いながら、各自の習得している手法の中でそれをどう効果的に使いこなすと云う事と、創作に対しての考え方の二方向を探る事にした。
京都を場にしての研修なので「京舞妓」をテーマとし、憧れでなく実際に対面し研究して出来る限り実像を理解した上での作品作りを心掛けた。倖い多くの関係者の協力により望外に豊かな取材が出来、有難いことであった。
重ねて背景になる京都の様々な祭り、行事、風俗に出逢う機会に恵まれ、この風土の中に於ける舞妓と云う存在が受講者の作品に色濃く反映できたではないかと考えられる。
これからも以後の作品に今回の経験が様々な形で生され、より良いものが生まれる事を望むものである。